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池田ヤスノブの創業物語~自分が信じた道を~

こんにちは、はるのいえの池田です。
父とともに工務店経営に乗り出し、改めて性能とデザインの勉強をしながら、今の“はるのいえ”のスタイルをつくり上げてきました。

今回は、創業から現在にいたるまでの葛藤や原動力となった出来事についてお話しさせていただきます。
 

〜自分が信じた道を〜

もちろん、創業してから現在まで順風満帆だったわけではありません。
それなりの苦労もありましたし、なにより心理的な葛藤に悩まされることもありました。

私が建物の耐震性や断熱性に力を入れてきたのは、ただの自己満足ではありません。
子どもに資産として誇れる家を、資産価値を長く維持できる家を残してやりたい。そんな気持ちからスタートしたことでした。

この想いは誰にでも共通するもの、理解してもらえるものと考えていましたが、性能面に特化した家というのは、実際には伝わらないことも多いのだという現実を突き付けられる場面に、たびたびぶつかりました。
性能の必要性をどれだけ真剣に話しても、伝わらない。わかってもらえない。
そこまでは求めていないので
そこまで必要なんですか?
仕事をしていていちばんつらかったのは、そんなお客さまの言葉や表情に出会ったときでした。

本当によい家を、ご家族のためになる家を建てていきたいと思っているだけなのに、なぜ伝わらないのだろう…。
悩み、落ち込みながらも、お客さまが理解してくださったとき、私の考えに共感してくださって「ぜひ、御社でお願いします!」と言ってもらえたとき。
それが、「これからも頑張ろう、もっと頑張ろう!」と思えた瞬間でした。
そんなお客さまとの出会いがあったからこそ、今の“はるのいえ”があるのだと考えています。

そして、忘れもしない2011年。東日本大震災
それは、当社としてはかなり大規模な5千万円クラスのリノベーションに着手する直前に起こりました。
世間は自粛傾向。
災害は建材の流通にも影響を及ぼしました。合板もすべてストップするかもしれないという、緊急事態。
「中止」「無期延期」という言葉も頭をよぎりました。
しかし、お施主さまがこうおっしゃったのです。

こういうときだからこそ、経済を止めてはいけない

やれる人が、やる。
自粛ばかりが正解ではないのだと。

工事は予定どおり実施し、無事お引き渡しの日を迎えました。

「池田君。リフォーム中、トイレもよく掃除してくれていたね。いつもきれいにしてくれて、細かいところまで気をつかってくれて、本当にありがとう」

そう言って、お施主さまから金一封を手渡されました。
金一封よりもなによりも、私はその言葉に心を打たれました。
ちゃんと見てくれている。自分の信じた道を進めば、理解してくれる人はいるのだと。

これは少し特殊な例かもしれませんが、今でもお引き渡しの際には、感極まって泣いてしまうお施主さまがいると、ついついもらい泣きしてしまう私です。
お客さまの笑顔と喜びの声が、原動力なのです。

今後とも“はるのいえ”と池田ヤスノブを、どうぞよろしくお願いいたします!
 

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