企画住宅ってローコスト住宅じゃないの？

2021/08/12

こんにちは、はるのいえの池田です。

企画住宅というと、安く建てられる家（＝ローコスト住宅）と思っていらっしゃる方も多いかもしれません。
注文住宅より安く建てられるという意味では正解ですが、ローコスト住宅かどうかというと、それは少し違います。

ローコスト住宅とは単純に、一般的な注文住宅よりも安く建てられる家のこと。
それに対し、はるのいえの企画住宅は「高品質な家」を「価格を抑えて」建てる家。
この違い、おわかりいただけるでしょうか？

それでは、はるのいえの企画住宅はどのようにして価格を抑えているのでしょうか。

大量生産による材料のコストダウンもひとつの要素ではありますが、それよりも大きな要素は、組み立てが非常に容易であること。
通常の注文住宅では、建て方（柱や梁など構造を組む作業）が終わってから、断熱材を入れ、サッシを取り付けていきます。
ところが、はるのいえの企画住宅は、すでに断熱材や窓が入った状態で製作されたパネルをクレーンで吊って、組み立てていくだけ。
建て方と同時に断熱工事、外部建具工事が完了するため、大工さんの手間が大幅に削減され、コスト削減につながります。

これ以外に、
・すでにプランがあるので、設計コストを削減できる。
・あらかじめ構造計算や温熱計算がされているので、追加費用が発生しない。
といった点も、コストダウンのポイントとなっています。

それでは、これで実際どれくらい安くなるのでしょうか？
実際に見積もってみると、企画住宅と同じプラン、同等の性能で注文住宅を建てると仮定した場合、約400万円ほどコストの差が出ました。
通常のVE（できるだけ品質を下げずに減額する手法）では400万円のコストダウンはかなり難しく、本来であれば設計変更を要する金額です。
同じプランでこれだけ安く建てられるというのは、かなり大きなメリットといえるでしょう。

ただし、注意していただきたいのは、この価格設定はすべて『プランがある』ことが前提だということ。
つまり、プランを大幅に変更してしまうと、設計変更や構造計算・温熱計算にかかる追加費用が発生するため、これらコストダウンの恩恵が受けられなくなってしまうのです。