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家事から学び提案する、便利な動線と収納計画

こんにちは、はるのいえの池田です。

家事動線のよい間取り”は最近のトレンドでもありますが、主婦の皆さんにとって大切なのは動線だけではありません。
使いやすい収納や掃除のしやすさというのも、暮らしやすさのポイントのひとつです。
しかし、実際に家事をしたことがなければ、どうすればよい動線になるのか、どうすれば片付けや掃除がしやすくなるのか、想像もつかないでしょう。

女性目線の家づくり」というのはよく聞く言葉ですが、これは言い方を変えれば「主婦の視点で提案する」ということ。
つまり、女性の設計士でも日頃から家事をしていなければ主婦目線での提案はできませんし、逆に男性の設計士であっても家事をしていれば主婦目線での提案が可能ということです。
私が家の片付けや掃除をするようになったのは、「子どものために家をきれいに保ちたい」というのもありますが、それとは別に建築のプロとして「主婦目線を知るため」というのも、理由のひとつとしてありました。
実生活から学んだことを、お客さまへの提案に活かしていきたいと考えたのです。

最近では、床の掃除をマメにするようにしています。
床というのは、自分で思っている以上に汚れているものです。我が家の娘はアトピー性皮膚炎があるため、床掃除は毎日の習慣として丁寧にしたいと考えています。

『ロボット掃除機 ルンバ』『食器洗い乾燥機』『ガス衣類乾燥機 幹太くん』が現代の三種の神器といわれていますが、日々家事をしているとこれらの必要性を身に染みて感じます。
そうなると、ルンバで掃除をするためには床に物を置かなくてもすむ収納や、ルンバの基地についても考えなくてはなりませんよね。
普段、家事をしているからこそ、このように思考がつながっていくのだと思っています。

浴室やキッチンなどの水まわりもマメにチェックしています。とくに排水溝は毎日掃除するようにしています。

家事をしていると、「掃除と仕事はすごく似ている」と感じます。
掃除も仕事も溜めると大変。日々コツコツこなしていくことが大切です。
「工務店を見極めるには、現場を見るといい」というのは昔からいわれていることですが、これも同じこと。現場をきれいに維持できる現場監督や職人さんは、仕事も丁寧に進めていけるということですね。

私は家事も仕事をするのと同じように、家全体をきれいにしていくという計画のもと、手順を考えて効率的に進めていくようにしています。
すると、「ここがちょっと気になるな」「ここをこうすると掃除しやすくなるな」「ここに収納があるといいな」ということが見えてきます。
それを、設計にも盛り込んでいく。

もちろん、お客さまにはお客さまのやり方がありますから、基本的にはお客さまの意向に合わせ、適宜提案させていただく形になります。

我が家では、収納に関して以下のルールを設けています。
「受けを作らずに物を買ってこない」
「本棚や収納は3分の1くらいは空けておく」
つまり、つねに余白のある状態を維持すること。
収納についてもいろいろ勉強はしていますが、何がどこにあると使いやすいというのは個人差が大きいため、万人に当てはまるのはこの“余白”くらいだというのが、現時点での見解です。

今後も積極的に家事に取り組み、その経験をお客さまへの提案に活かしていきたいと考えていますので、「男の人にはわからないだろう」と思わず、どんなことでもお気軽にご相談いただければ幸いです。

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