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似ているようで全然違う!耐震等級3と耐震等級3“相当”の家

こんにちは、はるのいえの池田です。
石川県でも今年大きな地震が発生するなど、日本列島では地震がいつどこで起きてもおかしくない地域。私たちが暮らす長野県でも防災対策として、住まいの耐震性を重視される方は少なくありません。
私が個人的に感じているのが、自然災害に強い家をお客様にご提供するにあたって、ご予算に合わせてその耐震性に差を作りたくないなという思いです。

そのため、はるのいえでは全てのお客様に【耐震等級3】の家を標準仕様としてご提供しています。
そして、さらに安心を求める方には構造計算により強度をしっかりと証明された「構造計算をした耐震等級3」の家づくりをおすすめしています。

 

耐震等級3と耐震等級3“相当”の家は何が違う?

一体、何が違うの?と思った方は鋭い!

実は耐震等級3の家にも、
・“耐震等級3相当”の性能はあるけれど、構造計算を実施して住宅性能評価機関から認定を受けていない家
・構造計算を実施し、住宅性能評価機関から認定を受けた証明書類のある「耐震等級3」の家

2つの種類があります。

なぜこのような違いが生まれてしまうかというと、建築基準法では、平屋や二階建ての住宅(建築基準法における四号建築物)は耐震等級3を実現するための技術的基準を満たしていれば、構造計算は必ずしもしなくていいとされているからなのです。

法律で義務化されていなけえれば大丈夫と思いたいところですが、日本建築学会の研究によれば「建築基準法の仕様規定を満たしていても、構造計算(許容応力度計算)をすると構造エラーが多い」という実態が報告されています(※)

※参考:『プレカットを用いた木造軸組住宅(四号建築物)に関する研究 その4 : 許容応力度計算による結果』(実情調査(1),構造III,2012年度大会(東海)学術講演会・建築デザイン発表会)

 

<耐震等級3相当と耐震等級3の違い>

耐震等級3相当であっても、構造に対する信頼性が不確かであることに加えて、構造計算をして耐震等級3をしっかりと取得した家耐震等級3相当の家では次のような違いが出てきます。

(1)地震保険の掛け金割引

地震保険に加入する際には、耐震等級3を取得していると掛け金の一定の割引が受けられます。けれど、これが使えるのは構造計算をしている場合。
構造計算をしていない耐震等級3相当の家では保険の割引対象にはなりません。

(2)『フラット35』Sの利用

もう1つ、フラット35を検討している方は特に注意したいのが、一定機関金利が0.25%引き下げられる『フラット35』Sが耐震等級3相当では利用できません。

安心の度合いだけでなく、住宅ローンや保険でも大きな違いが生まれる耐震等級3と耐震等級3相当。

はるのいえではお客様に丁寧に性能に関する事実や実態、そして今回ご紹介したような注意点もお伝えしながら、安心の家づくりをご提案しています。

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